【コスパ思考から抜け出すのにおすすめ2冊】安藤広大『数値化の鬼』✕ 樺沢紫苑『アウトプット大全』
しごできになるための最初の2冊
仕事ができるようになりたい。
もっと成果を上げたい。
もっと稼げるようになりたい。
コスパよくやりたいけど、いまいちうまくいかない。
そうした方におすすめのビジネス書が2冊あります。
安藤広大『数値化の鬼「仕事ができる人」に共通するたった1つの思考法』
そして
樺沢紫苑『学びを結果に変える アウトプット大全』
この2冊を組み合わせて実践することで、仕事をこなす量が増え、質を向上することができます。
前者が理論編とすれば、後者が実践編にあたります。
この記事ではこの2冊の組み合わせの妙について解説します。
『数値化の鬼』で行動量をカウントする癖を身に着けよう
安藤広大『数値化の鬼』では、PDCAを回すというビジネスの基本フレームをベースに解説がなされます。
安藤が本書で特に重視するのは行動量です。漠然とした質ではなく、カウントできる量です。
多くの人に陥りがちな罠に、「P(計画)に時間をかけすぎる」ということがあります。
目標設定は重要ですが、結局行動しなければ結果はわかりません。結果がでなければ計画の修正もできず、成果は遠のきます。
計画を重視するのは失敗を恐れているからです。失敗したくないから最初に完璧な計画を立てようとする。
それでは計画立案に時間がかかるし、人が描く青写真には必ず無理が潜んでいます。であれば、早々に行動して、結果がどうでるか知るべきです。
行動した回数をカウントし、行動が足りていない結果が出たなら、増やすために改善する。
行動量が増えているのに、求める成果がでないなら、やり方を変えてみる。
とにかくDo(行動)、Check(結果の確認)、Action(改善)を何度も行わないと進みません。
何度も失敗と改善を繰り返すことで、ようやくどこに焦点をあてれば効率良くなるかがみえてくる。
最初から効率よく少ない労力でやってやろうという、コスパ、タイパ思考では、結局パフォーマンスがよくならないことが、本書を読めば理解できます。
『アウトプット大全』でとにかく行動できることをやっていこう
『数値化の鬼』を読んで、行動量をカウントし増やすことはわかっても、どんな行動をすればいいかわからないという人も多いと思います。
ふだん従事している仕事であればなんとなくやることはわかっても、新しい取り組みやビジネスだと何をすればいいのか悩み、結局行動がとれないなんてこともあるかもしれません。
樺沢紫苑『アウトプット大全』では、話すこと、書くこと、行動することのさまざまなアウトプット技法を見開き2ページごとに解説されています。
とにかくそのなかでできそうなことを実践していく。たとえば1日何回それをやるかを決めて、行動量を数える。達成できたなら、回数を増やし、未達なら原因を探る。それを繰り返す。
なにかに取り組もうとして挫折する最大の原因は行動量が少ないことです。
多くの人はモチベーションの問題や環境の問題にしてしまいがちですが、行動量が少ないのが真因です。
モチベーションは行動すればついてきます。行動をそもそもしてないので、モチベーションが上がらない。行動が先なのです。
とにかく動きましょう。今やっていることに直接関係ないことでもアウトプットを行う習慣を身に着けましょう。
『アウトプット大全』には「泣く」とか「怒る」とか、「それってアウトプットなの?」と思うような行為もアウトプットとして紹介しています。
体重や血圧測定などの健康管理、運動も立派なアウトプットです。
筋トレなんかはやれば確実に数値が向上するので、『数値化の鬼』の真意を理解するのに最も適したアウトプットだと思います。
とにかく行動とそのカウントを止めるべきではありません。
コスパ思考は捨てて、行動しよう
パフォーマンスは結果を見てはじめて測定できるものです。コスパ思考、タイパ思考は最初からパフォーマンスが見えている前提でないと成立しない話であり、経験不足の人間にはできない思考法です。
若い人や初心者はそんな思考法をかなぐり捨てて、さっさと行動しましょう。ちゃんと成果がでて、何がパフォーマンスに最も寄与するのかがわかったときに自然にコスパが身につくのですから、焦らなくて大丈夫です。
ただ、あえてコスパの良い道筋を示すとするなら、今すぐ『数値化の鬼』を読んで理屈を学んで『アウトプット大全』を読んで、できる行動を始めてください。
今日の行動をきっかけに明日が開かれることを祈っています。

